先月まで4ヶ月間程、古典『十七帖(じゅうしちじょう)』を学びました。
十七帖は書聖と仰がれる「王羲之」の法帖(書)。
書体は草書と少し楷書っぽい部分もあります。
特徴としては、闊達(心が広々として小事にこだわらない)にして淳朴(飾り気がなく素直)、気高いけど地味で見飽きない書風。
筆力が強くて、線は肉太で厚味があり、角ばっているところもあるので、全体の統一や流れを出すのが難しく、その特徴を掴むまでいつもより時間がかかりましたが、最後はやっと力を抜いて楽しく書けるようになりました。
王羲之は楷書、行書、草書を芸術的な立派な書体にまで完成することに心血をそそいだ偉大な方。
臨書をするとよく分かります。
何度書いても王羲之のような書を書くことは出来ず、しかし、何度練習しても面白く、いつ見ても新鮮で、いつ眺めても飽きません。
ほんと凄いです◎
さて、今月からは虞世南(ぐせいなん)の孔子廟堂碑(こうしびょうどうひ)を学びます^^
◎おまけの書
タイトル:夜桜