高校時代、書道を好きになるきっかけを与えてくれたのが「上條信山」さんの書でした。
習字と書道の違いもよくわからなかった高校一年生のはじめに、授業で初の展覧会『日展』を見に行く機会がありました。
はじめて書道家という人たちの作品を見て大変感心したことを鮮明に覚えています。
そんな中、目を釘付けにしたのが上條信山さんの「一怒一老」と書かれた作品でした。
私の知っている楷書と行書が混じった書体、美しい線質、空間が綺麗に活かされ、文字の意味がちゃんと伝わる。
どのような方なのか何も知りませんでしたが、わからない中にもこれが書道なのかなと漠然と感じ、こんな字が書きたいという目標を持つことができました。
どう学んだかは追々お話しさせていただくことにして。。。その後、上條信山さんの作品を見る機会があまりなく、いい本でも出ないかな~と願うばかり…。
そして!ついに発刊!5月1日発行『上條信山 (墨ニュークラシック・シリーズ―次世代に伝える21世紀の新古典) 』。
高校一年生の心を奪った書作品も掲載されていました。
今度は書道を続けるきっかけをいただいた方の作品を見に松本市美術館へ行きたいと思っています。