先週20日(土)、太宰府天満宮の宝物殿にて開催中『受け継がれる名筆“青山杉雨・高木聖鶴・高木聖雨”書展』のレセプションへ行って来ました。
昭和・平成の能書家である青山杉雨・髙木聖鶴、次代の書道界を牽引する髙木聖雨の初の三人展。
篆書体が好きで青山杉雨さんの作品はよく目にしていたので、実物の作品をたくさん見ることができ嬉しかったです。
青山杉雨氏の作品を少しご紹介↓
○晩年に病室で書かれたという作品『自適』。展示作品の中で引き寄せられた作品。孔雀の筆で書かれたそうです。
○太宰府天満宮へ寄贈した『天朗』。
○篆隷作品『袁宏道詩句』。この作品も好きでした。
こちら↓は“かな”を書かれている高木聖鶴氏の作品。はじめて拝見。
書道は本格的に学ぶ場合、“漢字”と“かな”で分かれていています。
もちろん両方学んでもよいのですが、書き方や筆、紙も異なるためどちらかを軸にして学ぶ場合が多いです。
私は高校の授業で“かな”を学んだくらいで、ずっと好きな漢字の世界にいます。
もし長生きできるのであれば70歳位から“かな”も学んでみたいな〜なんて考えてはいますがどうなることやら^^。
話は少しそれましたが、高木聖鶴氏は元々漢字を学ばれていたそうで、だからか分かりませんが“かな”の線がとても好きでした。
線の強弱、大胆な渇筆、面白みもあり、特にこの↓作品は見ていて飽きませんでした。
掛け軸表装の色合いも素敵です。
レセプションでは先日4月1日付けで太宰府天満宮40代目の宮司になられた西高辻信宏氏の挨拶、九州国立博物館館長の大変わかりやすい解説、そしてあの『令和』を書かれた方がいらしていて、お会いでき、びっくり!!
解説の中で、青山杉雨氏は作品を作る際、1〜2枚しか書かない。
しかし、練習は朝5時から夜中2時までされていた。とありました。
改めて練習あるのみなんだな〜と感じたのと同時に、練習できる環境、練習できる時間、練習できる資金。。それが揃うということは贅沢なことだと思いました。
私も1年間。。1ヶ月、いや、1週間でいいので思う存分一人で黙々と練習する日を夢見て。。。
今は日々臨機応変に過ごします(^^)。
書展は9月まで開催されていますのでご興味のある方はぜひ太宰府へ〜。
(最近地元太宰府は混み合っておりますが。。。^^;)